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特集 卵円孔開存の問題と新しい治療
はじめに
Introduction
赤木 禎治
1
Teiji AKAGI
1
1岡山大学循環器内科
pp.253-253
発行日 2021年1月23日
Published Date 2021/1/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27604253
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- Abstract 文献概要
卵円孔は,胎児循環において酸素飽和度の高い臍帯から流入する血流を胎児の全身に送るために必須の心内構造である.出生後は数日から数カ月以内に機能的に閉鎖する.しかし,卵円孔が完全に癒合しない場合,フラップ状の一方向弁の形態となり,右房圧が左房圧を超えた場合に右左短絡を生じるようになる.このような状態を卵円孔開存(patent foramen ovale:PFO)とよび,一般健常成人の約15~20%に認めることが知られている.
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