Japanese
English
特集 卵円孔開存の問題と新しい治療
卵円孔開存のエコー診断
-――ハイリスクPFOとは
Diagnosis of Patent foramen ovale by echocardiography
――What is high risk PFO morphology?
中山 理絵
1
Rie NAKAYAMA
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学
キーワード:
塞栓源不明の脳塞栓症
,
カテーテル閉鎖術
,
ハイリスクPFO
,
バルサルバ手技
,
バブルテスト
Keyword:
塞栓源不明の脳塞栓症
,
カテーテル閉鎖術
,
ハイリスクPFO
,
バルサルバ手技
,
バブルテスト
pp.270-275
発行日 2021年1月23日
Published Date 2021/1/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27604270
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卵円孔開存(PFO)を介した奇異性脳塞栓症に対して,カテーテル閉鎖術が保険適用となった.カテーテル閉鎖術は薬物治療と比較し,再発予防に有用であると報告されており,今後塞栓源不明の脳塞栓症患者に対して,PFO診断を確実に行う必要がでてきた.安静時にはPFOを介した短絡血流を認めない症例が多く,経胸壁心エコー図ではバルサルバ手技を用いたバブルテストによるスクリーニングを行う.また,PFOのなかでもハイリスクとされる形態を有する患者ではカテーテル閉鎖術が効果的であり,治療選択の際に重要なポイントとなる.そのため,経食道心エコー図ではPFOの有無だけではなく,PFOの形態評価を行うことが重要である.本稿では,エコーによるPFO診断法や診断のコツ,さらに注目すべきPFO形態について概説する.
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