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特集 卵円孔開存の問題と新しい治療
脳梗塞以外の病態と卵円孔開存
-――片頭痛,減圧病,platypnea-orthodeoxia syndrome
Patent foramen ovale associated with migraine, decompression sickness, and platypnea-orthodeoxia syndrome
髙谷 陽一
1
Yoichi TAKAYA
1
1岡山大学循環器内科
キーワード:
卵円孔開存(PFO)
,
片頭痛
,
減圧病
,
Platypnea-othodeoxia syndrome
Keyword:
卵円孔開存(PFO)
,
片頭痛
,
減圧病
,
Platypnea-othodeoxia syndrome
pp.291-294
発行日 2021年1月23日
Published Date 2021/1/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27604291
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卵円孔開存(PFO)は,PFOカテーテル閉鎖術が施行可能になり,大きく注目されてきている.PFOは,奇異性脳塞栓症以外にさまざまな病態と関連している.片頭痛は,サイトカインなど何らかの物質がPFOを介して動脈系に流れ込むことにより前兆などを生じると推測されている.減圧病は,高圧から低圧への変化により血管内で気泡を形成し,PFOを介して動脈に流入し血流障害を呈する.Platypnea-orthodeoxia syndromeは,大動脈拡張などによる心房圧排に伴い,座位や立位でPFOを介する右左短絡が増大し,低酸素血症を呈すると考えられている.本稿では,脳塞栓症以外にPFOが関連する代表的な疾患に関して概説する.
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