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特集 アトピー性皮膚炎の役立つ最新情報
研究1
アトピー性皮膚炎におけるデュピルマブ治療の出口戦略
Exit strategies after dupilumab treatment for atopic dermatitis
向井 秀樹
1
Hideki Mukai
1
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科
1Department of Dermatology, Toho University Ohashi Medical Center
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
デュピルマブ
,
absolute EASIスコア
,
super responder
,
出口戦略
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
デュピルマブ
,
absolute EASIスコア
,
super responder
,
出口戦略
pp.959-964
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003540
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●重症アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)患者に対して,デュピルマブ(Dup)治療は極めて有用性が高い.2年間のDup投与によりabsolute EASIスコア3未満になった著効例を対象に,Dup治療の出口戦略として患者の承諾を得て休薬を試みている.
●その結果,①休薬後も急速な増悪傾向を認めず外用療法で維持している群,②再燃時に2~3回の投与により改善し再度休薬の可能な群,③休薬前と同様に投与間隔を4~8週と延長して寛解を維持する群の3つに分けられる.
●①休薬後も再投与しない維持群,②1年に数回投与で再度休薬の可能群,そして③休薬・再発群で投与間隔を延長する寛解維持例,さらに休薬せずに6~8週と長い投与間隔でも寛解維持できる症例に対して,Dup治療における“super responder”と命名する.
●Dupは長期投与で寛解導入や維持が可能な症例が多く,Dup治療の出口戦略を図れる.そこで,重症AD患者における全身療法の第1選択薬と考えている.
(「ポイント」より)
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