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特集 アトピー性皮膚炎の役立つ最新情報
研究2
アトピー性皮膚炎と皮膚レジデントメモリーT細胞
Resident memory T cells in atopic dermatitis
本田 哲也
1
Tetsuya Honda
1
1浜松医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
レジデントメモリーT細胞
,
CD8
,
CD103
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
レジデントメモリーT細胞
,
CD8
,
CD103
pp.965-969
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003541
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●レジデントメモリーT細胞(resident memory T cell:TRM)は末梢組織に長期間常在する特殊なメモリーT細胞サブセットの1つである.
●皮膚においては,表皮に存在するCD8+CD103+TRMの解析が進んでいる.
●アトピー性皮膚炎病変部皮膚からT細胞を分離・培養し,CD8+CD103+T細胞のサイトカイン産生能をフローサイトメトリーで解析した.並行して,病変部皮膚におけるCD8+CD103+T細胞の分布と表皮肥厚との相関について病理組織学的解析を行った.
●CD8+CD103+T細胞では,ほかの細胞分画と比べIL-22産生割合が高かった.CD8+CD103+T細胞は,真皮に多く存在する傾向があった.IL-22+CD8+CD103+T細胞の割合は表皮肥厚と正の相関が認められた.
●IL-22+CD8+CD103+T細胞がアトピー性皮膚炎における表皮肥厚に関与している可能性が示唆された.
(「ポイント」より)
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