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特集 小児乾癬とその類症
the case of the month
尋常性乾癬における生物学的製剤治療の出口戦略
Exit strategies after biologics treatment for psoriasis vulgaris
向井 秀樹
1
Hideki Mukai
1
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科
1Department of Dermatology, Toho University Ohashi Medical Center
キーワード:
尋常性乾癬
,
生物学的製剤治療の出口戦略
,
absolute PASIスコア
,
super responder
Keyword:
尋常性乾癬
,
生物学的製剤治療の出口戦略
,
absolute PASIスコア
,
super responder
pp.698-702
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003882
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●重症の尋常性乾癬患者に対して,生物学的製剤(Bio)治療は極めて有用性が高い.長期間のBio投与により,absolute psoriasis area and severity index(PASI)スコア2以下の著効や寛解例がみられる.
●Bio治療に極めて反応のよい症例では,この治療をいつまで投与するのか尋ねられることも少なくない.そこで,absolute PASIスコア2以下例を対象にして,Bio投与間隔の延長を試みたところ,皮膚症状の悪化しないresponderが存在した.
●さらに,interleukin(IL)-17製剤は7~8週間,IL-23製剤は4~6カ月に投与間隔を延長してもまったく再燃傾向がないsuper responderは,患者の同意を得て休薬を試みる.結果は1年近く,ないしそれ以上のBioフリー期間が得られた.
●このような出口戦略は,患者の治療アドヒアランス向上,高額医療の削減にもつながると考えている.
(「ポイント」より)
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