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特集 新時代を迎えたアトピー性皮膚炎
統計
当科におけるアトピー性皮膚炎62例に対するデュピルマブの有効性および安全性の検討
Efficacy and safety of dupilumab for 62 cases of atopic dermatitis in our department
福田 英嗣
1
,
髙橋 美咲
1
,
原田 侑弥
1
,
向井 秀樹
1
Hidetsugu Fukuda
1
,
Misaki Takahashi
1
,
Yuya Harada
1
,
Hideki Mukai
1
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Toho University Ohashi Medical Center
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
デュピルマブ
,
生物学的製剤
,
ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
デュピルマブ
,
生物学的製剤
,
ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体
pp.837-843
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002151
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アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)は,多くが増悪・寛解を繰り返す湿疹・皮膚炎群の疾患である.臨床経過は,乳児期あるいは幼児期から発症し小児期に寛解するか,あるいは寛解することなく再発を繰り返し,成人まで症状が継続する.また,いったん軽快していた症状が成人になり再燃することもしばしば経験する.成人AD患者ではしばしば症状のコントロールが困難で,quality of life(QOL)が高度に障害されている重症AD患者が存在するため,より治療効果の高い薬剤の開発が望まれていた.
2018年4月より使用可能となったヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体(デュピルマブ)はinterleukin(IL)-4,IL-13の両方のシグナル伝達を阻害することでADの病態を改善し,高い治療効果があるため,重症ADにおけるアンメットニーズを満たす薬剤として期待されている.今回われわれは,当科でデュピルマブを投与した62例の有効性および安全性,治療満足度に関して検討を行った.
(「はじめに」より)
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