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特集 好酸球が関与する皮膚病
臨床例
デュピルマブの投与間隔の延長や中止に際し,対照的な経過をたどった脱ステロイド療法希望のアトピー性皮膚炎患者の2例
Two patients with atopic dermatitis who wished to have desteroid therapy with a contrasting course after administration of dupilumab
荒尾 和哉
1
,
向井 秀樹
1
,
福田 英嗣
1
Kazuya Arao
1
,
Hideki Mukai
1
,
Hidetsugu Fukuda
1
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科
1Department of Dermatology, Toho University Ohashi Medical Center
キーワード:
デュピルマブ
,
アトピー性皮膚炎
,
脱ステロイド療法
,
抗薬物抗体
Keyword:
デュピルマブ
,
アトピー性皮膚炎
,
脱ステロイド療法
,
抗薬物抗体
pp.560-564
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002523
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・デュピルマブはアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)に対する新規薬剤で,ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体である.
・脱ステロイド療法希望のAD患者2例に対しデュピルマブを投与し対照的な経過を示した.
・患者1は抗炎症外用薬の併用ができず,通院が不定期でデュピルマブの中止や投与間隔の延長により,効果発現が遅く改善率が低かった.
・患者2はデュピルマブの長期中止歴がないことや,カルシニューリン阻害外用薬を併用したことにより良好なコントロールを示した.
・対照的な経過を示した要因として抗炎症外用薬併用の有無,デュピルマブの投与間隔の差異に加え,抗薬物抗体が関与していた可能性を推察した.
(「症例のポイント」より)
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