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特集 最近の水疱症
研究
粘膜類天疱瘡の鑑別における蛍光抗体直接法の重要性・当院の施行例のまとめ
The significance of direct immunofluorescent test in mucous membrane pemphigoid
岩田 浩明
1
Hiroaki Iwata
1
1北海道大学大学院医学研究院皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Graduate School of Medicine, Hokkaido University
キーワード:
粘膜類天疱瘡
,
自己免疫性水疱症
,
蛍光抗体直接法
,
粘膜生検
,
自己抗原
Keyword:
粘膜類天疱瘡
,
自己免疫性水疱症
,
蛍光抗体直接法
,
粘膜生検
,
自己抗原
pp.98-104
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002397
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●粘膜類天疱瘡は水疱性類天疱瘡に比べて基底膜部の多くの分子が自己抗原になるため血清学的診断が困難であり,蛍光抗体直接法の重要性が高い.
●粘膜類天疱瘡では歯肉に病変を生じることが多いが,歯肉からの生検はH-E染色および蛍光抗体直接法いずれも検体の損傷が問題となることがある.
●H-E染色や蛍光抗体直接法のための検体採取は,手技が簡便な正常頰粘膜から実施すると組織の損傷が少ない.
●粘膜類天疱瘡の診断では,蛍光抗体直接法は繰り返し行うことも診断を向上させるのに有用である.
(「ポイント」より)
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