Japanese
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特集 冬の皮膚病
臨床例
魚鱗癬様菌状息肉症-乾皮症・魚鱗癬と紛らわしい菌状息肉症-
Ichthyosiform mycosis fungoides mimicking xeroderma or ichthyosis
山田 真嗣
1
,
梅本 尚可
1
,
松本 崇直
1
,
出光 俊郎
1
Atsushi Yamada
1
,
Naoka Umemoto
1
,
Takanao Matsumoto
1
,
Toshio Demitsu
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Jichi Medical University Saitama Medical Center
キーワード:
魚鱗癬様菌状息肉症
,
菌状息肉症
,
高齢者性乾皮症
,
後天性魚鱗癬
,
尋常性魚鱗癬
Keyword:
魚鱗癬様菌状息肉症
,
菌状息肉症
,
高齢者性乾皮症
,
後天性魚鱗癬
,
尋常性魚鱗癬
pp.1054-1058
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002211
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・菌状息肉症(mycosis fungoides:MF)のrare variantである魚鱗癬様菌状息肉症を2例経験した.
・患者1は古典的MFの皮疹を伴わず一見したところ高齢者性乾皮症のようであったが,皮膚生検により魚鱗癬様MFと診断された.ステロイド外用,全身型ナローバンドUVB照射で皮疹は消褪したが冬季に再燃した.
・患者2は40歳代に鱗状皮疹が出現してから約10年を経て皮膚科を受診した.魚鱗性様皮疹のほかに浸潤性紅斑を認め,紅斑部もMFと診断した.
・上記2例とも冬季には高齢者性乾皮症と誤診される可能性がある.
(「症例のポイント」より)
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