Japanese
English
症例
デュピルマブが有効であったアトピー性皮膚炎合併円形脱毛症の1例
Alopecia areata associated with atopic dermatitis treated with dupilumab
佐々木 仁
1
,
萩原 里沙
1
,
風間 隆
2
,
富山 勝博
1
Jin SASAKI
1
,
Risa HAGIWARA
1
,
Takashi KAZAMA
2
,
Katsuhiro TOMIYAMA
1
1新潟市民病院,皮膚科(主任:富山勝博科長)
2風間皮膚科医院,新潟市
キーワード:
円形脱毛症
,
アトピー性皮膚炎
,
デュピルマブ
Keyword:
円形脱毛症
,
アトピー性皮膚炎
,
デュピルマブ
pp.399-402
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002453
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36歳,女性。アトピー性皮膚炎の既往があり,高校生の頃から円形脱毛症を発症し,光線治療やステロイドパルス療法を施行したが難治であった。アトピー性皮膚炎に対して,デュピルマブを投与したところ,速やかにアトピー病変は改善,投与6カ月で円形脱毛症も改善した。アトピー性皮膚炎患者に合併した円形脱毛症がデュピルマブ投与により改善した症例が過去に報告されており,有効例では投与約6カ月で改善することが多い。一方でデュピルマブ投与により円形脱毛症を発症した報告もあり,約3カ月と比較的早期に出現する。デュピルマブと円形脱毛症の関連は未だ不明な点が多いが,自験例を含めて有効例は存在し,今後の症例の蓄積が望まれる。
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