Japanese
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特集 新時代を迎えたアトピー性皮膚炎
展望
アトピー性皮膚炎の今後,期待される治療法
Expected new treatments for atopic dermatitis in the future
佐伯 秀久
1
Hidehisa Saeki
1
1日本医科大学皮膚科学/皮膚粘膜病態学
1Department of Dermatology, Nippon Medical School
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
IL-31受容体抗体
,
IL-13抗体
,
JAK阻害内服薬
,
JAK阻害外用薬
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
IL-31受容体抗体
,
IL-13抗体
,
JAK阻害内服薬
,
JAK阻害外用薬
pp.844-849
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002152
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2018年4月にアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)に対する新しい治療として,interleukin(IL)-4とIL-13の両方を抑える生物学的製剤であるデュピルマブ(商品名:デュピクセント®)が発売された.また,2019年1月にJanus kinase(JAK)阻害外用薬であるデルゴシチニブ(商品名:コレクチム®)軟膏0.5%が保険適用された.2020年4月現在も他の生物学的製剤や分子標的薬の治験が進んでおり,今後も新しい治療の導入が期待される.本稿では,ADの病態について簡単に触れた後,今後臨床応用が期待される新規薬剤について,臨床試験の成績を概説する.具体的には,抗体製剤としてIL-31受容体抗体のネモリズマブ,IL-13抗体のレブリキズマブ,トラロキヌマブ,IL-22抗体のフェザキヌマブ,thymic stromal lymphopoietin(TSLP)抗体のテゼペルマブ,内服薬としてJAK阻害内服薬のバリシチニブ,ウパダシチニブ,外用薬としてphosphodiesterase(PDE)4阻害外用薬のクリサボロール,ジファミラスト,JAK阻害外用薬のデルゴシチニブについて記載する.
(「はじめに」より)
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