特集 外陰部・肛囲の皮膚病(女性)
臨床例
外陰部に発生した線状基底細胞癌
山田 益丈
1
,
岩下 宣彦
1
,
渡辺 大輔
1
,
高間 弘道
2
1愛知医科大学皮膚科学教室
2タカマ皮膚科
キーワード:
線状基底細胞癌
,
relaxed skin tension lines
,
外陰部
Keyword:
線状基底細胞癌
,
relaxed skin tension lines
,
外陰部
pp.917-920
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000201
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症例のポイント・ 線状の皮疹を呈する基底細胞癌(basal cellcarcinoma:BCC)は1985年にLewisらによって初めて報告され,後にMavrikakisらによってlinear BCC(線状基底細胞癌)と呼ぶことが提唱されている.・ linear BCCの多くがrelaxed skin tensionlines(RSTL)に沿って生じており,自験例においても腫瘍はRSTLである外陰部の皺の方向に沿って線状を呈していた.・ linear BCCは通常のBCCに比べ腫瘍が深部,側方に伸展する傾向があるため,切除範囲には注意が必要である.・ われわれが調べえたかぎり,外陰部に発生したlinear BCCは自験例で3例目であり,まれであると考えられた6.
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