Japanese
English
症例
外的刺激が発症の一因と考えた線状基底細胞癌の2例
Two cases of linear basal cell carcinoma possibly caused by external stimulation
池田 梓
1
,
紺野 隆之
1
,
荒木 勇太
1
,
齊藤 亨
1
,
鈴木 民夫
1
Azusa IKEDA
1
,
Takayuki KONNO
1
,
Yuta ARAKI
1
,
Toru SAITO
1
,
Tamio SUZUKI
1
1山形大学医学部,皮膚科学講座(主任:鈴木民夫教授)
キーワード:
線状基底細胞癌
,
線状配列
,
Köbner現象
Keyword:
線状基底細胞癌
,
線状配列
,
Köbner現象
pp.1391-1394
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004759
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症例1:79歳,男性。13年前に右前腕を骨折し,手術を受けた。術後同部位に45×7mmの黒色局面がみられた。症例2:78歳,男性。約5年前より右下腹部に潰瘍性病変が出現し,徐々に増大した。診察時,潰瘍を伴う95×18mmの黒色局面を認めた。いずれも生検にて基底細胞癌と診断し,3mmマージンで切除した。線状を呈する基底細胞癌は比較的まれであるが,通常の基底細胞癌と比較して組織型頻度に大きな違いなく,また再発率や浸潤範囲についても差異は明らかでない。線状に配列する要因については,外傷やKöbner現象などの報告があるが,自験例でも摩擦や骨折など外的刺激による影響が考えられた。
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