Japanese
English
症例報告
炭酸ガスレーザー治療が奏効した外陰部の炎症性線状疣状表皮母斑の女児例
A female pediatric case of inflammatory linear verrucous epidermal nevus in the right perivulvar area successfully treated by carbon dioxide laser ablation
玉嶋 恵美
1
,
竹内 かおり
1
,
木村 有太子
1
,
須賀 康
1
Megumi TAMASHIMA
1
,
Kaori TAKEUCHI
1
,
Utako KIMURA
1
,
Yasushi SUGA
1
1順天堂大学浦安病院皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University Urayasu Hospital, Urayasu, Japan
キーワード:
炎症性線状疣状表皮母斑
,
Blaschko線
,
外陰部
,
炭酸ガスレーザー
Keyword:
炎症性線状疣状表皮母斑
,
Blaschko線
,
外陰部
,
炭酸ガスレーザー
pp.157-160
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204668
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要約 10歳,女児.1歳半頃より外陰部右側に瘙痒を伴う紅斑が出現し,次第に疣状に隆起するようになった.その後,ステロイド外用薬や液体窒素療法で加療されていたが症状は改善しないため,当科を初診した.病理組織所見では,表皮は表皮突起の延長を伴う錯角化や顆粒層の消失を呈し,真皮にはリンパ球を主体とする細胞浸潤を認めた.以上より炎症性線状疣状表皮母斑(inflammatory linear verrucous epidermal nevus:ILVEN)と診断した.罹患部位と年齢を考慮し,炭酸ガスレーザー焼灼による治療を3回行ったところ,皮疹と瘙痒の明らかな改善がみられた.本レーザー治療は,低侵襲であり,整容面でも優れるため,ILVENの治療の選択肢の1つになると考えた.
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