Japanese
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特集 上皮系腫瘍
外陰部に発生した無色素性基底細胞癌の1例
Non-pigmented basal cell carcinoma on the vulva
梅舟 莉加
1
,
島井 友佳子
1
,
梅林 芳弘
1
Rika UMEFUNE
1
,
Yukako SHIMAI
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
基底細胞癌
,
無色素性
,
外陰部
Keyword:
基底細胞癌
,
無色素性
,
外陰部
pp.458-461
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002484
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78歳,女性。1年前より増大する外陰部の紅色結節に気づいた。初診時,径14mm大で一部は潰瘍化していた。ダーモスコピーでは潰瘍とarborizing vesselsを認めたが,multiple blue-gray globulesやlarge blue-gray ovoid nestsといった色素病変はなかった。全摘し,基底細胞癌の組織像を得た。基底細胞癌が外陰部に発生することは比較的まれであるが,本邦例は黒色調を呈するものが一般的で,臨床診断も可能である。一方,自験例のように無色素の基底細胞癌の外陰部例はさらにまれで,術前診断が困難である。ダーモスコピー上のarborizing vesselsが数少ない手掛かりである。
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