特集 筋膜・皮下組織の疾患
臨床例
MRI検査が診断に有用であった好酸球性筋膜炎
龍神 操
1
,
佐藤 美聡
,
大方 詩子
,
藤尾 由美
,
鈴木 洋介
,
横内 麻里子
,
舩越 建
,
齋藤 昌孝
,
大山 学
1慶応義塾大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Prednisolone
,
強皮症-限局性
,
血管性浮腫
,
鑑別診断
,
前腕
,
経口投与
,
皮膚疾患-下肢
,
拡散MRI
,
筋膜炎-好酸球性
Keyword:
Administration, Oral
,
Angioedema
,
Diagnosis, Differential
,
Forearm
,
Leg Dermatoses
,
Prednisolone
,
Scleroderma, Localized
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
pp.33-36
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016108434
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<症例のポイント>初期症状として好酸球増多を伴わない四肢の腫脹を呈し、発症から前施設他科での精査を経て、当科での診断に至るまでに約4ヵ月を要した好酸球性筋膜炎(eosinophilic fasciitis、以下、EF)の1例を経験した。EFで高値となることが多いガンマグロブリン値、赤沈値が正常であったが、MRI検査で筋膜炎の所見が得られたことが診断に至るうえで有用であった。EFを疑う臨床像をみた際は、早期にMRI検査を行うことが勧められ、診断確定と早期治療開始につながると考えた。PSL治療が奏効し、アルドラーゼ値の正常化とMRI検査上の筋膜炎所見の消失が確認できた。
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