症例
血清TARC値および血清可溶性IL-2R値が疾患活動性と相関したNon-episodic Angioedema with Eosinophiliaの1例
三浦 慎平
1
,
櫻井 英一
,
赤坂 俊英
1秋田県厚生農業協同組合連合会かづの厚生病院 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
血管性浮腫
,
好酸球増加症
,
Interleukin 2 Receptors
,
経口投与
,
皮膚疾患-下肢
,
重症度指標
,
Chemokine CCL17
Keyword:
Administration, Oral
,
Angioedema
,
Eosinophilia
,
Leg Dermatoses
,
Prednisolone
,
Severity of Illness Index
,
Receptors, Interleukin-2
,
Chemokine CCL17
pp.209-212
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215727
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29歳女性。3週間前より両下腿に疼痛を伴う浮腫が出現し、1週間前より足関節および膝、手首の関節痛、そう痒を伴う下腿の浮腫を認めたため受診となった。初診時、両下腿に指圧痕を認めない硬い浮腫がみられ、部分的にそう痒を伴う淡い紅斑がみられた。また、末梢血好酸球数の増多、血清TARC値および血清可溶性IL-2R値の著明な上昇を認め、病理組織学的には真皮全層の浮腫と血管周囲性の好中球を主体とした炎症細胞浸潤が認められた。以上より、non-episodic angioedema with eosinophiliaと診断した。プレドニゾロンの内服を開始したところ、浮腫や紅斑の消退とともに、末梢血好酸球数、血清TARC値、血清可溶性IL-2R値も正常化した。初診から4ヵ月経過現在、下腿の浮腫および全身症状の再燃はみられていない。
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