特集 手指の皮膚病
臨床例
上腕二頭筋内にinterval nodeを認めた悪性黒色腫
吉野 公二
1
1がん・感染症センター都立駒込病院 皮膚腫瘍科
キーワード:
腋窩
,
黒色腫
,
肢切断術
,
手指
,
X線CT
,
SPECT
,
皮膚疾患-手部
,
皮膚腫瘍
,
リンパ節
,
センチネルリンパ節生検
,
上腕筋
,
リンパシンチグラフィー
,
マルチモーダルイメージング
Keyword:
Amputation
,
Axilla
,
Fingers
,
Hand Dermatoses
,
Lymph Nodes
,
Melanoma
,
Skin Neoplasms
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Tomography, Emission-Computed, Single-Photon
,
Sentinel Lymph Node Biopsy
,
Multimodal Imaging
,
Lymphoscintigraphy
pp.1005-1008
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016019657
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<症例のポイント>自験例は、原発巣が右中指でリンパシンチグラフィにて所属リンパ節となる右腋窩部だけでなく、上腕二頭筋内にもhot spotがみられた。上腕二頭筋内に同定したinterval nodeも生検し、転移はなかった。悪性黒色腫において上腕二頭筋内にinterval nodeを認めることはまれであるが、自験例のような予期せぬ場所のリンパ節を見落とすことのないよう、リンパシンチグラフィの際には、所属リンパ節領域のみに注目するのではなく、原発巣からのリンパ流を確認しながら撮像を行うことが望ましい。
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