症例
外陰部と左腋窩に病変を認めた乳房外Paget病の1例
渡辺 絢子
1
,
加藤 正幸
,
眞鍋 泰明
,
太田 多美
,
倉繁 祐太
,
生駒 憲広
,
馬渕 智生
,
小澤 明
,
中村 直哉
,
栄枝 三佐子
1東海大学 医学部専門診療学系皮膚科学
キーワード:
Paget病-乳房外
,
腋窩
,
外陰腫瘍
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
センチネルリンパ節生検
,
皮膚外科
Keyword:
Axilla
,
Immunohistochemistry
,
Paget Disease, Extramammary
,
Skin Neoplasms
,
Vulvar Neoplasms
,
Sentinel Lymph Node Biopsy
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1171-1174
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016319266
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72歳女。6年前に外陰部の皮疹、3年前に左腋窩の皮疹を自覚し、近医で外用薬を処方されたが改善せず、当科に紹介された。外陰部に8.5×3cm大の角化を伴う境界明瞭な紅色局面を認め、左腋窩に3×2cm大の境界ほぼ明瞭な紅色局面を認めた。病理組織学的検査により両部位とも乳房外Paget病と診断し、両部位ともセンチネルリンパ節生検と腫瘍全摘術を施行した。摘出標本のCEA染色、GCDFP-15染色、PAS Alcian Blue染色、S-100染色において両部位は同様の染色パターンを示し、これは乳房外Paget病の発症機序における"多中心起源説"を支持する所見と考えられた。
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