topics
全身性強皮症に伴う難治性皮膚潰瘍に対する低出力体外衝撃波療法の有効性
石井 智徳
1
,
伊藤 健太
,
下川 宏明
1東北大学病院 臨床研究推進センター
キーワード:
強皮症-全身性
,
手指
,
皮膚潰瘍
,
皮膚疾患-手部
,
臨床試験
,
高エネルギー衝撃波
,
治療成績
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Fingers
,
Hand Dermatoses
,
Scleroderma, Systemic
,
Skin Ulcer
,
Treatment Outcome
,
High-Energy Shock Waves
pp.928-935
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016019639
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膠原病ではしばしば,小動脈から毛細血管レベルの血管に変化が生じ虚血性病変をおこすが,その病態は複雑で複数の機序でおこる.なかでも全身性強皮症(SSc )においては,しばしば重症Raynaud現象に伴い指尖を中心として血管炎によらない虚血性難治性皮膚潰瘍が出現する.こうした潰瘍は炎症性病態が中心ではないため,ステロイドホルモン等を中心とした免疫抑制療法の効果は極めて限定的で,血流増加のための薬物療法,外用剤を使用しての加療,交感神経ブロック等の外科的加療に加え,対症的な疼痛対策等,姑息的な加療で自然治癒を待つ治療戦略をとらざるを得ない.(「はじめに」より)
Copyright© 2015 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.