特集 手指の皮膚病
臨床例
手指足趾に生じた転移性皮膚癌(肺癌皮膚転移)
伊藤 崇
1
,
関根 万里
1荏原病院 皮膚科
キーワード:
肢切断術
,
手指
,
鑑別診断
,
足指
,
X線CT
,
肺腫瘍
,
皮膚腫瘍
,
扁平上皮癌
,
致死的転帰
Keyword:
Amputation
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Diagnosis, Differential
,
Fingers
,
Lung Neoplasms
,
Skin Neoplasms
,
Toes
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Fatal Outcome
pp.993-996
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016019654
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<症例のポイント>転移性皮膚癌の指趾発症例は報告が少なく、本邦では1989年以降自験例を含めわずか15症例である。指趾の皮膚転移病変が原発巣発見に先行し、それがきっかけとなり原発巣である肺扁平上皮癌の診断に至った症例を経験した。内臓悪性腫瘍の皮膚転移は比較的少ないとされてきたが、高齢化や生活様式の変化に伴う内臓悪性腫瘍の増加に比例して、転移性皮膚癌も増加傾向にあり注意を要する。
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