診療
SPECT/CT装置使用による皮膚悪性腫瘍センチネルリンパ節同定の有用性
久保 典子
1
,
寺澤 かおり
,
音見 暢一
,
新家 崇義
,
大塚 秀樹
,
原田 雅史
,
今津 千里
,
高志 智
,
福永 有希子
,
国金 大和
,
天野 雅史
,
藤田 明彦
1徳島大学病院 放射線科
キーワード:
黒色腫
,
リンパ行性転移
,
X線CT
,
SPECT
,
頭頸部腫瘍
,
皮膚腫瘍
,
脂腺癌
,
マルチモーダルイメージング
,
Technetium Tc 99m Phytate
,
センチネルリンパ節
,
平面像
Keyword:
Sentinel Lymph Node
,
Head and Neck Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Melanoma
,
Skin Neoplasms
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Tomography, Emission-Computed, Single-Photon
,
Adenocarcinoma, Sebaceous
,
Multimodal Imaging
,
Technetium Phytate
pp.1249-1255
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017061321
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リンパシンチグラフィーによるセンチネルリンパ節(SLN)を行った皮膚悪性腫瘍63例を対象として、SLN同定におけるSPECT/CT装置の有用性を検討した。プラナー像のみの47名(プラナー群)とSPECT/CT装置を用いた16名(SPECT/CT群)について、SLN同定数と部位、同定率を比較した結果、SLN同定率はプラナー群80.9%、SPECT/CT群93.8%で有意差はないものの、SPECT/CTの有用性が示唆された。また、SLNを同定できなかった部位について、プラナー群では9例中5例が頭頸部で、原発巣と所属リンパ節領域が近接している領域であり、SPECT/CT群では耳下腺内1例のみであった。機能性情報と解剖学的情報の融合画像が得られるSPECT/CTを用いることで目的部位をより正確に把握できるようになり、特に頭頸部領域では非常に有用と考えられた。
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