特集 小児の皮膚病・腫瘍、母斑
臨床例
1歳児の臀部に認めた結合織母斑
角田 佳純
1
,
竹原 友貴
,
庄田 裕紀子
1住友病院 皮膚科
キーワード:
強皮症-限局性
,
鑑別診断
,
生検
,
臀部
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
待機療法
,
母斑-結合組織
Keyword:
Buttocks
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Immunohistochemistry
,
Scleroderma, Localized
,
Skin Neoplasms
,
Watchful Waiting
pp.1017-1020
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015043931
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<症例のポイント>乳児の臀部に認めた結合織母斑の1例を報告する。自験例において、現在のところ臨床的には結合織母斑以外に結節性硬化症に合致する症状はなく、全身疾患を伴わない結合織母斑単独発症例と考えられた。全身疾患を伴わず単独に発生した症例は、われわれが調べえた限り、本邦で2013年までに105例以上が報告されている。しかし、結節性硬化症の症状のなかには思春期以降に現れるものも多くあり、自験例において、今後も注意深い経過観察が必要である。
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