特集 心に残る症例-40周年記念特別号
臨床例
white fibrous papulosis of the neck
高島 翔太
1
,
藤田 靖幸
,
清水 宏
1北海道大学 大学院医学研究科皮膚科学分野
キーワード:
頸部
,
鑑別診断
,
丘疹
,
皮膚鏡検査
,
待機療法
,
Buschke-Ollendorff症候群
,
軟性線維腫
,
母斑-結合組織
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Neck
,
Dermoscopy
,
Watchful Waiting
pp.47-50
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018090718
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>white fibrous papulosis of the neck(以下、WFPN)は、中高齢者の頸部に両側性に多発する粟粒大から帽針頭大、白色ないし黄白色調、弾性やや硬、表面平滑、円形ないし楕円形を呈する境界明瞭な扁平隆起性丘疹である。病理組織学的には、真皮上・中層の膠原線維束の粗大化と増加が病変の主体である。加齢に伴う老人性皮膚変化の1つと考えられる。頸部に好発すること、表皮のLangerhans細胞が減少すると報告されていることから、日光曝露などの要因も考えられる。
Copyright© 2018 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.