特集 心に残る症例-40周年記念特別号
臨床例
自然経過をみざるをえなかった無色素性悪性黒色腫
安齋 眞一
1
,
荻田 あづさ
,
松田 秀則
1日本医科大学武蔵小杉病院 皮膚科
キーワード:
汗腺腫瘍
,
鑑別診断
,
診療拒否(患者側)
,
皮膚疾患-足部
,
皮膚腫瘍
,
扁平上皮癌
,
免疫組織化学
,
黒色腫-メラニン欠乏性
,
致死的転帰
,
肉芽腫-化膿性
,
汗孔腫
,
待機療法
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Diagnosis, Differential
,
Foot Dermatoses
,
Immunohistochemistry
,
Skin Neoplasms
,
Sweat Gland Neoplasms
,
Treatment Refusal
,
Fatal Outcome
,
Granuloma, Pyogenic
,
Melanoma, Amelanotic
,
Poroma
,
Watchful Waiting
pp.19-22
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018090711
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<症例のポイント>足底に生じた紅色の腫瘤で、臨床的には有棘細胞癌、汗孔癌、無色素性悪性黒色腫を考えた。患者が、経済的、社会的問題のために積極的治療を拒否した。出血をコントロールするための最低限の原発巣切除を行い、無色素性悪性黒色腫と病理診断した。その時点で、遠隔転移が確認され、ステージIVであった。その後も積極的治療を拒否し、初診から約23ヵ月後に悪性黒色腫の全身への転移のために死亡した。その時点で最小限の切除しか行っていなかった原発巣には病変はなかった。
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