症例
顔面に生じた斑状強皮症型基底細胞癌の2例
須永 真司
1
,
北島 麻耶子
,
須永 亮
,
足立 真
1関東労災病院 皮膚科
キーワード:
下顎腫瘍
,
顔面腫瘍
,
基底細胞腫
,
強皮症-限局性
,
人工皮膚
,
生検
,
皮膚移植
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚腫瘍
,
頬
Keyword:
Biopsy
,
Carcinoma, Basal Cell
,
Cheek
,
Facial Dermatoses
,
Facial Neoplasms
,
Mandibular Neoplasms
,
Scleroderma, Localized
,
Skin Neoplasms
,
Skin Transplantation
,
Skin, Artificial
pp.257-260
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168075
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症例1は50歳女性で、右頬部の黒色斑を主訴に、近医にて外用薬を処方されるも改善せず、当科紹介となった。初診時、右頬部に4mm大の境界明瞭な黒色結節がドーム状に隆起し、その外側辺縁には一部びらんになった黒色斑を認めた。症例2は67歳女性で、下顎部の陥凹した結節を主訴に、近医より当科紹介となった。初診時、下顎部に10mm大の中央が陥凹する紫紅色の結節があり、陥凹部と下床との可動性はやや不良であった。いずれの症例も病理組織学的所見より斑状強皮症型基底細胞癌と診断し、術中迅速診断で切除マージンの陰性を確認後、遊離植皮術を施行した。術後経過は良好で、いずれも再発なく経過観察中である。
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