特集 全身症状を伴う皮膚疾患(1)
臨床例
脳実質に石灰化結節を認めた剣創状強皮症
磯村 清子
1
,
浅野 善英
,
桑野 嘉弘
,
住田 隼一
,
鑑 慎司
,
佐藤 伸一
1東京大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Prednisolone
,
強皮症-限局性
,
鑑別診断
,
生検
,
経口投与
,
頭部CT
,
脳石灰沈着
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Prednisolone
,
Scleroderma, Localized
pp.775-778
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014044968
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<症例のポイント>限局性強皮症は斑状強皮症、線状強皮症、汎発性斑状強皮症の3型に分類される。剣創状強皮症は線状強皮症の一亜型で、前頭部から前額・顔面に生じた縦走する刀傷状の病変を特徴とする。本病型の多くは片側性に出現する。石灰化、炎症、浮腫、脱髄などの脳病変を伴う場合がある。本症に伴う脳病変の発症機序はいまだ不明だが、皮疹と脳病変は通常は同側に生じることから、なんらかの共通した病態が存在する可能性が考えられている。
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