特集 隆起する皮膚疾患
臨床例
巨大結節を形成したchronic expanding hematoma
桐山 徳子
1
,
入澤 亮吉
,
神崎 温子
,
竹村 卓也
,
坪井 良治
,
長尾 俊孝
,
三橋 善比古
1東京医科大学八王子医療センター
キーワード:
結紮
,
血腫
,
鑑別診断
,
生検
,
X線CT
,
皮膚疾患
,
扁平上皮癌
,
三次元イメージング
,
陰圧閉鎖療法
,
皮膚切開
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Hematoma
,
Ligation
,
Skin Diseases
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Negative-Pressure Wound Therapy
pp.519-522
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014259169
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<症例のポイント>本邦でのchronic expanding hematoma(CEH)の報告は外科領域で多く、皮膚科領域では少ない。自験例は慢性経過後、急激に増大した。急激な増大は比較的軽微な外傷が契機になったと考えられたが、全盲のため確認できなかった。臨床所見や画像所見から悪性腫瘍との鑑別が問題になる。しかし、本症は良性の反応性疾患である。自験例では術前の3D-CTで流入血管が推測でき、手術時の出血を最小限に抑えることができた。
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