特集 類天疱瘡とその周辺
臨床例
食道病変が先行した尋常性天疱瘡と水疱性類天疱瘡の合併例
高 淑子
1
,
徳山 猛
,
小川 浩平
,
宮川 史
,
浅田 秀夫
1済生会中和病院 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
自己抗体
,
食道鏡法
,
食道疾患
,
天疱瘡
,
経口投与
,
類天疱瘡-水疱性
,
間接蛍光抗体法
,
直接蛍光抗体法
,
Desmoglein 3
,
Collagen Type XVII
Keyword:
Administration, Oral
,
Autoantibodies
,
Esophageal Diseases
,
Esophagoscopy
,
Prednisolone
,
Pemphigoid, Bullous
,
Pemphigus
,
Fluorescent Antibody Technique, Indirect
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
,
Desmoglein 3
,
Collagen Type XVII
pp.979-982
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017007211
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<症例のポイント>自己免疫性水疱症に食道病変を合併することがあるが、食道病変が先行する場合は診断が困難となる。本例は計3回の内視鏡検査にて「食道癌の疑い」とされており、皮膚症状の出現後に診断が確定した。皮膚では表皮下水疱の病理組織像であったが、食道では上皮下水疱に加え棘融解も認められた。蛍光抗体直接法では表皮、食道とも表皮・上皮細胞間と基底膜部にIgGが沈着し、抗デスモグレイン(以下、Dsg)3抗体と抗BP180抗体が陽性であった。以上より、尋常性天疱瘡と水疱性類天疱瘡の合併例と診断した。
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