特集 強皮症およびその関連疾患
臨床例
著明な腹部膨満を呈し、偽性腸閉塞、腸管嚢腫様気腫症を合併した全身性強皮症
三宅 美帆
1
,
和薬 孝昌
,
石井 貴之
,
長谷川 稔
,
藤本 学
,
竹原 和彦
1国立病院機構金沢医療センター 皮膚科
キーワード:
強皮症-全身性
,
胸部X線診断
,
自己抗体
,
鑑別診断
,
腸管嚢胞状気腫症
,
腹部X線診断
,
腸閉塞-偽性
,
腹部CT
,
腹部膨満
Keyword:
Autoantibodies
,
Diagnosis, Differential
,
Intestinal Pseudo-Obstruction
,
Radiography, Abdominal
,
Pneumatosis Cystoides Intestinalis
,
Scleroderma, Systemic
,
Radiography, Thoracic
pp.961-964
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014038310
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<症例のポイント>全身性強皮症では、偽性腸閉塞、腸管嚢腫様気腫症、吸収不良症候群等の重症下部腸管病変を伴うことがある。全身性強皮症発症後、約半年で偽性閉塞を発症した1例を経験した。当科初診時には腸管嚢腫様気腫症も伴っていた。自験例では抗Th/To抗体が検出された。逆流性食道炎、間質性肺炎を合併していた。他の膠原病は合併していなかった。重症下部腸管病変は全身性強皮症の予後を規定する重要な因子であり、症状改善後も含め、十分な管理が必要である。
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