特集 旅行皮膚病
臨床例
秋田県で発生したBuruli潰瘍
梅林 芳弘
1
,
真鍋 求
,
中永 和枝
,
石井 則久
1秋田大学 大学院医学系研究科皮膚科学・形成外科学講座
キーワード:
Rifampicin
,
下肢潰瘍
,
鑑別診断
,
生検
,
多剤併用療法
,
扁平上皮癌
,
Clarithromycin
,
Levofloxacin
,
秋田県
,
Buruli潰瘍
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Therapy, Combination
,
Leg Ulcer
,
Rifampin
,
Clarithromycin
,
Buruli Ulcer
,
Levofloxacin
pp.669-672
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013317310
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<症例のポイント>Buruli潰瘍の、秋田県での3例目を報告した。秋田県は、本症発生において本邦都道府県中の最北端である(2012年末まで)。本症診断のポイントは、難治性の潰瘍で、病理組織学的に真皮から皮下の広汎な壊死をみた場合、類上皮細胞肉芽腫は乏しくともZiehl-Neelsen染色を指示することである。リファンピシン、クラリスロマイシン、レボフロキサシンの3剤併用療法を13週行い、治癒した。手術は施行しなかった。
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