特集 サルコイドーシス-2013
臨床例
インフリキシマブ投与中に顔面に皮膚サルコイドを生じた例
森田 真紀子
1
,
唐川 大
,
小宮根 真弓
,
村田 哲
,
大槻 マミ太郎
1自治医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Azathioprine
,
Crohn病
,
尋常性ざ瘡
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
皮膚疾患-顔面
,
Infliximab
,
Adalimumab
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Adalimumab
,
Infliximab
,
Acne Vulgaris
,
Azathioprine
,
Diagnosis, Differential
,
Crohn Disease
,
Facial Dermatoses
,
Drug Therapy, Combination
pp.71-74
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013118075
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<症例のポイント>Crohn病に対しインフリキシマブ投与中に、顔面に皮膚サルコイドを生じた1例を経験した。インフリキシマブをアダリムマブに変更後、皮膚サルコイドは軽快した。一方、原疾患のCrohn病はコントロール不良であった。Crohn病とサルコイドーシスは同一スペクトラム上の疾患である可能性が指摘され、ともに抗TNF-α製剤が有効とされる。一方でCrohn病を含む炎症性疾患に対し、抗TNF-α製剤を使用中にサルコイドーシスを生じた報告が複数なされており、抗TNF-α製剤の逆説的反応の一種と考えられている。
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