特集 ここまで明らかになった小腸疾患
小腸の各疾患 Crohn病、腸管Behcet病 小腸病変を中心に
三浦 みき
1
,
久松 理一
1杏林大学 医学部消化器内科学
キーワード:
Azathioprine
,
Behcet症候群
,
Crohn病
,
Steroids
,
Mesalazine
,
Infliximab
,
小腸疾患
,
Adalimumab
,
回盲部
,
小腸内視鏡法
Keyword:
Behcet Syndrome
,
Steroids
,
Infliximab
,
Adalimumab
,
Crohn Disease
,
Mesalamine
,
Azathioprine
pp.87-92
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020120534
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<Headline>1 Crohn病は、全消化管に病変を認める慢性難治性の炎症性腸疾患である。小腸、大腸および肛門が侵されやすく、特に回盲部に好発する。全層性炎症が特徴で狭窄や瘻孔を合併しやすい。典型的な内視鏡所見として縦走潰瘍や敷石像を呈する。2 Behcet病は原因不明の全身性炎症性疾患で、口腔粘膜、皮膚、眼、外陰部の慢性炎症性病変を特徴とする。腸管Behcet病はBehcet病の3~26%を占め、回盲部の深掘れ潰瘍が典型的所見である。大量出血や穿孔による緊急外科手術のリスクがある。3 Crohn病と腸管Behcet病は、ともに回盲部に病変を生じることが多く、腸管外病変などの共通点も有し、一部の治療も重複する。
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