特集 小児領域におけるGLP-2アナログ製剤(テデュグルチド)の応用
各論:各疾患に対する使用経験
短腸症候群の小児におけるGLP-2アナログ製剤導入後の膵合併症への対応
薄井 佳子
1
,
馬場 勝尚
1
,
辻 由貴
1
,
關根 沙知
1
,
照井 慶太
1
Yoshiko Usui
1
,
Katsuhisa Baba
1
,
Yuki Tsuji
1
,
Sachi Sekine
1
,
Keita Terui
1
1自治医科大学とちぎ子ども医療センター小児外科
pp.372-375
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000784
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はじめに
短腸症候群の治療としてglucagon-like peptide-2(GLP-2)アナログ製剤であるレベスティブ®を2021年8月から使用できるようになったが,成長途中にある静脈栄養依存の小児で輸液量や投与熱量を減らすことは現実的ではなく,有効性の評価が難しい。背景疾患による腹部症状を伴う場合,小児は具体的な症状を把握しにくいこともあり副作用の判断すら難しくなる。
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