特集 小児領域におけるGLP-2アナログ製剤(テデュグルチド)の応用
各論:各疾患に対する使用経験
短腸症候群に対して2年間テデュグルチドを使用した1例
藤枝 悠希
1
,
大畠 雅之
1
Yuki Fujieda
1
,
Masayuki Obatake
1
1高知大学医学部外科学講座(小児外科学)
pp.367-371
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000783
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
短腸症候群は腸管不全の一形態で,なんらかの要因によって腸管の大部分が切除または喪失された結果,生命維持や成長に必要な栄養や水分などの吸収不良を引き起こす疾患である1)。短腸症候群の治療は残存腸管長や機能によって検討され,経腸栄養,静脈栄養,薬物治療,腸管延長術,小腸移植などがあげられる。適切な治療と栄養管理を行うことで症状の改善や生活の質の向上をはかることが重要となる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.