特集 小児領域におけるGLP-2アナログ製剤(テデュグルチド)の応用
総論
グルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)アナログ製剤の治験
和田 基
1,2
Motoshi Wada
1,2
1東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座小児外科学分野
2東北大学病院総合外科(小児外科)
pp.335-341
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000777
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はじめに
短腸症候群(short bowel syndrome:SBS)は,広範囲な腸切除後にみられる栄養吸収不良に伴う諸症状を特徴とする疾患群で,患者の日常生活や小児においては成長発育に大きな支障をきたす。従来の治療は不足する栄養素を補充する経静脈サポート(parenteral support:PS)に依存しており,この方法は長期的かつ根本的な解決策とはなりえず,多くの患者にとって大きな負担となっていた。
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