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特集 小児臨床検査2024
Ⅻ.内分泌・代謝検査
6.膵機能検査 2)インスリン,Cペプチド,グルカゴン
Insulin, C-peptide, glucagon
鈴木 滋
1
Shigeru Suzuki
1
1旭川医科大学小児科
キーワード:
インスリン
,
Cペプチド
,
グルカゴン
Keyword:
インスリン
,
Cペプチド
,
グルカゴン
pp.497-500
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001991
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Ⅰ.インスリン
1 検査の意義と適応
インスリンは血糖上昇に応じて膵β細胞から分泌されるペプチドホルモンである。前駆物質のプレプロインスリンがペプチダーゼにより切断されプロインスリンとなる。プロインスリンは特定のプロテアーゼに切断されることで,等モルのインスリンとCペプチドが生成される。インスリンは生体内で唯一の血糖降下作用を有し,血中グルコース濃度の恒常性を維持するために不可欠である。インスリン分泌には基礎分泌と食後の血糖上昇に応答する追加分泌があり,グルコースの細胞内取り込み,グリコーゲン合成,脂肪合成,およびタンパク質合成を促進し,糖新生や脂肪分解を抑制する1)。
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