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特集 インスリン治療のエキスパートになる
10のコツ
インスリン治療の工夫
インスリンアナログとGLP-1の将来展望
Perspectives of insulin analogue and GLP-1
平尾 紘一
1
1HECサイエンスクリニック
キーワード:
インスリンアナログ
,
血糖コントロール
,
GLP-1
,
1型糖尿病
,
2型糖尿病
Keyword:
インスリンアナログ
,
血糖コントロール
,
GLP-1
,
1型糖尿病
,
2型糖尿病
pp.385-389
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100104
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Case インスリンアナログがコントロールを改善した典型例
患者:33歳女性.罹病期間14年7カ月.超速効型の登場で,ペンフィル(R)のときは食前30分に注射ができずにいたが,ノボラピッド(R)になってから,食直前にインスリンを打つことが可能になったためにコントロールが改善し,職場で3時に行う休憩のときの間食(お菓子・煎餅)のときもノボラピッド(R)を注射することによってさらにコントロールは改善した.そのうえ,残業などのときコントロールが乱れていたが,残業の前に少量の食事を摂取し,そのときにもノボラピッド(R)を注射することによってなおコントロールは著しく改善した.しかし,ペンフィルN(R)は朝の血糖値を改善しようとすると夜中にしばしば低血糖を起こすので,低血糖を起こさない量を注射すると朝のコントロールが良くなかったが,ランタス(R)の登場でその悩みも解決し極めて良い血糖コントロールを保っている.
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