特集 胆道閉鎖症の研究update
肝移植後妊娠例の検討
眞田 幸弘
1
,
佐久間 康成
1
,
大西 康晴
1
,
脇屋 太一
1
,
岡田 憲樹
1
,
平田 雄大
1
,
堀内 俊男
1
,
片野 匠
1
,
大豆生田 尚彦
1
,
高寺 樹一朗
1
,
秋元 崚舗
1
,
関谷 菜津美
2
,
吉田 幸世
2
,
佐田 尚宏
1
Yukihiro Sanada
1
,
Yasunaru Sakuma
1
,
Yasuharu Onishi
1
,
Taiichi Wakiya
1
,
Noriki Okada
1
,
Yuta Hirata
1
,
Toshio Horiuchi
1
,
Takumi Katano
1
,
Takahiko Ohmameuda
1
,
Kiichiro Takadera
1
,
Ryosuke Akimoto
1
,
Natsumi Sekiya
2
,
Sachiyo Yoshida
2
,
Naohiro Sata
1
1自治医科大学消化器一般移植外科
2自治医科大学附属病院移植・再生医療センター
pp.199-205
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000733
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はじめに
胆道閉鎖症(biliary atresia:BA)に対する肝移植は一般的な治療となり,長期予後を含めたその治療成績はきわめて良好である1)。肝移植後長期予後の向上に伴い,BAレシピエントの妊娠・出産の報告が増えているが,肝移植後レシピエントであっても『臓器移植後臓器移植後 妊娠・出産ガイドライン2021』に基づいて管理することにより,安全に妊娠・出産することができるようになってきている2)。一方で,肝移植後レシピエントの妊娠・出産の適応基準やミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil:MMF)内服中の計画外妊娠症例に対する安全性など残された課題もあるのが現状である。
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