Japanese
English
特集 移植医療 2018
II. 各論
4.小児生体肝移植の現状と展望
Current status and future prospects in pediatric liver transplantation
水田 耕一
1
,
浦橋 泰然
1
,
井原 欣幸
1
,
眞田 幸弘
1
,
岡田 憲樹
1
,
山田 直也
1
,
平田 雄大
1
,
片野 匠
1
K. Mizuta
1
,
T. Urahashi
1
,
Y. Ihara
1
,
Y. Sanada
1
,
N. Okada
1
,
N. Yamada
1
,
Y. Hirata
1
,
T. Katano
1
1自治医科大学移植外科学部門
キーワード:
小児生体肝移植
,
新生児肝不全
,
OTC欠損症
,
小児ドミノ肝移植
Keyword:
小児生体肝移植
,
新生児肝不全
,
OTC欠損症
,
小児ドミノ肝移植
pp.131-137
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_131
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胆道閉鎖症への治療として開始された本邦の小児生体肝移植は,開始から28年,症例数は2,900例を超え標準的治療として定着した.胆道閉鎖症では思春期症例の移植後長期フォローアップが,肝芽腫ではアジュバンド化学療法の確立が治療成績に向上には重要である.小児における脳死肝移植が不十分なわが国においては,メープルシロップ尿症の摘出肝を用いた生体ドミノ肝移植や,オルニチントランスカルバミラーゼ(OTC)欠損症保因者ドナーによる生体肝移植は考慮する価値のある選択肢の一つである.
© Nankodo Co., Ltd., 2018