特集 今日の小児肝移植
PTLDに対する治療の課題
平田 雄大
1
,
眞田 幸弘
1
,
大西 康晴
1
,
脇屋 太一
1
,
岡田 憲樹
1
,
堀内 俊男
1
,
大豆生田 尚彦
1
,
高寺 樹一朗
1
,
佐久間 康成
1
,
佐田 尚宏
1
Yuta Hirata
1
,
Yukihiro Sanada
1
,
Yasuharu Onishi
1
,
Taiichi Wakiya
1
,
Noriki Okada
1
,
Toshio Horiuchi
1
,
Takahiko Omameuda
1
,
Kiichiro Takadera
1
,
Yasunaru Sakuma
1
,
Naohiro Sata
1
1自治医科大学消化器一般移植外科
pp.654-659
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000486
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はじめに
臓器移植患者において,Epstein Barr virus(EBV)初感染は移植後6週間で生じ,再活性または再感染は移植後2~3か月で生じるとされる1)。小児肝移植後のEBV感染症の頻度は34%と報告されている2)。肝移植後EBV感染症として,伝染性単核球症,EBV関連血球貪食性リンパ組織球症,慢性活動性EBV感染症,移植後リンパ増殖性疾患(post-transplant lymphoproliferative disorder:PTLD)などがあげられる3~5)。最も注意が必要なのはPTLDであり,PTLDの死亡率は高く早期発見治療が必要である。
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