特集 巨大臍帯ヘルニア治療update
巨大ヘルニアに対する皮膚欠損部の上皮化(さまざまな方法の組み合わせ)
巨大臍上部型臍帯ヘルニアに対するネオベールシート・アクアセルAg・テガダームによる上皮化の工夫
山岸 徳子
1
,
山田 洋平
1
,
城崎 浩司
1
,
工藤 裕実
1
,
梅山 知成
1
,
金森 洋樹
1
,
高橋 信博
1
,
加藤 源俊
1
,
黒田 達夫
1
Satoko Yamagishi
1
,
Yohei Yamada
1
,
Koji Shirosaki
1
,
Yumi Kudo
1
,
Tomoshige Umeyama
1
,
Hiroki Kanamori
1
,
Nobuhiro Takahashi
1
,
Mototoshi Kato
1
,
Tatsuo Kuroda
1
1慶應義塾大学医学部外科学教室(小児)
pp.1176-1179
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000307
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はじめに
ヘルニア門5cm以上の肝脱出型巨大臍帯ヘルニアの治療法については,Grossの報告以降スルファジアジン銀やヨード含有の消毒液などによる非手術的上皮化法,陰圧吸引療法,サイロ形成を用いた多段階閉腹法などさまざまな手法が示されてきた1)。本症例では,食道閉鎖・鎖肛を合併した肝脱出型の臍帯ヘルニアに対し,サイロ形成を経てネオベール®シート,アクアセル®Ag,テガダームTMを組み合わせた被覆保護剤によって上皮化を達成した。
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