特集 胆道閉鎖症の研究update
CLiP(chemically induced liver progenitor)による胆道閉鎖症に対する新たな治療の可能性
藤田 拓郎
1
,
宮本 大輔
1
,
哲翁 華子
1
,
福本 将之
1
,
原 貴信
1
,
松島 肇
1
,
今村 一歩
1
,
小坂 太一郎
1
,
曽山 明彦
1
,
足立 智彦
1
,
金高 賢悟
1
,
江口 晋
1
Takuro Fujita
1
,
Daisuke Miyamoto
1
,
Hanako Tetsuou
1
,
Masayuki Fukumoto
1
,
Takanobu Hara
1
,
Hajime Matsushima
1
,
Hajime Imamura
1
,
Taiichirou Kosaka
1
,
Akihiko Soyama
1
,
Tomohiko Adachi
1
,
Kengo Kanetaka
1
,
Susumu Eguchi
1
1長崎大学移植・消化器外科
pp.127-133
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000716
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
胆道閉鎖症は根治術として肝門部空腸吻合を行っても,自己肝生存率は病型に応じてやや差はあるものの10年で約60%,20年で約50%であり,実際,約半数が胆汁うっ滞による非代償性肝硬変にて肝移植を要する疾患である。胆道閉鎖症は肝臓で作られた胆汁排泄ができず胆汁うっ滞性肝硬変に至ることが病態の主座であると考えられ,新たな胆汁排泄システムの構築が治療となる可能性がある。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.