増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス
6 胆・膵
囊胞切除—先天性胆道拡張症に対する手術
森根 裕二
1
,
島田 光生
1
Yuji MORINE
1
1徳島大学大学院消化器・移植外科学
pp.235-240
発行日 2017年10月22日
Published Date 2017/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211817
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Step1
外科切除の要点と手術手順の理解(図1)
先天性胆道拡張症は,戸谷分類で5型に分類されているが,膵・胆管合流異常を合併するのは戸谷Ⅰ型(Ⅰbは除く)とⅣ-A型とされている1).本稿における先天性胆道拡張症も膵・胆管合流異常を伴う戸谷Ⅰa,Ⅰc,Ⅳ-A型を対象とする.基本術式は,胆囊を含めた囊胞(拡張胆管)切除で,膵液の胆道内逆流防止も目的とする.
開腹手術における術式は下記の各パートに分かれており,その手術手順だけでなく,術式のコンセプトや安全に手技を行うポイントについても理解する.
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