特集 希少固形がんの診断と治療
食道がん
高橋 正貴
1
,
岡本 健太郎
2
,
前川 貴伸
3
,
米田 光宏
4
Masataka Takahashi
1
,
Kentaro Okamoto
2
,
Takanobu Maekawa
3
,
Akihiro Yoneda
4
1東邦大学医療センター大森病院小児外科
2東京医科歯科大学病院小児外科
3国立成育医療研究センター総合診療部
4国立成育医療研究センター外科
pp.883-886
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000549
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はじめに
食道がんは高齢者では比較的よくみられるが,小児の年齢層では非常にまれであり,これまでの報告は少ない。小児においても成人と同様に,食道の悪性腫瘍のほとんどは扁平上皮がんまたはBarrett食道がん(食道腺がん)である。一方で,現状では小児科医および小児外科医はトランジションした成人期の重症心身障がい児もフォローしている施設は多く,そのなかでも胃食道逆流症(GERD)を有する患者ではBarrett食道がんの発生リスクが高いことは知られている。
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