特集 withコロナの小児医療の変化
感染拡大時の小児外科開業医の役割
佐々木 康成
1
Yasunari Sasaki
1
1ささきクリニック
pp.610-615
発行日 2022年6月25日
Published Date 2022/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000157
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
滋賀県草津市は人口約137,000人1)で15歳以下の小児の人口は約22,000人2)である。当院はその主要玄関口であるJR草津駅より徒歩5分の所にある。前医が開設した1998年7月より小児外科,小児科,外科を標榜しており,2018年4月に承継した。当院では鼠径ヘルニアや臍ヘルニア,停留精巣,真性包茎,舌小帯短縮症,上唇小帯肥厚症などに対して年間約100例程度日帰り手術を行っている。その他の診療内容は,予防接種,4か月検診,小児の便秘症に対する排便管理,亀頭包皮炎や夜尿症などの小児泌尿器含む小児科診療,小児・成人を問わず外傷,熱傷の処置,疣贅や伝染性軟属腫の処置を行っている。さらに外反扁平足により生じる足のさまざまなトラブル3)に対して,京都市にある小児用舗装具専門の義肢装具士とともに,カスタムメイドのインソールを装着し歩行管理を行っている。また委託で草津市立の小学校1校の校医とこども園の園医,小規模保育園5か所と私立幼稚園,保育園の園医をしている。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.