徹底分析シリーズ 緩和医療を考える
緩和ケア医療における開業医の役割:在宅医療を考える
小林 澄子
1
Sumiko KOBAYASHI
1
1小林クリニック
pp.232-235
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100224
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医師となり麻酔科を専攻しようと決めたとき,手術麻酔やICU管理をして,病院勤務の麻酔科医として一生をまっとうするつもりだった。それから14年後に,ひょんな思いつきで開業医になってしまうことなど,夢想だにしなかった。
平成6年の開業以来,500人近くの方の在宅医療,緩和医療にかかわってきたが,その経過の中で,多くのことを学んだ。病院の中にいたときには見えていなかったものが,地域というフィールドで医療を行っていると見えてくることがある。それこそが在宅医療に携わる開業医のささやかな醍醐味かもしれないが,よいことづくしでないことも事実である。
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