特集 先天性囊胞性肺疾患診療ガイドライン
胎児肺病変のMRIによる重症度評価
杉林 里佳
1
,
室本 仁
1
,
小澤 克典
1
,
和田 誠二
1
,
左合 治彦
1
Rika Sugibayashi
1
,
Jin Muromoto
1
,
Katsusuke Ozawa
1
,
Seiji Wada
1
,
Haruhiko Sago
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター胎児診療科
pp.144-147
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000038
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はじめに
先天性囊胞性肺疾患は,妊娠20週前後の胎児超音波検査において胸部囊胞性病変の存在や縦隔偏位などを契機に発見される。病変部位が大きい場合には,正常肺の圧迫により肺低形成をきたし,また心臓の圧迫により循環不全をきたし胎児水腫を合併することがある。胎児治療や生後集中治療の必要性の判断,手術時期を予測するために胎児期における囊胞性肺疾患の重症度評価は重要である。囊胞性肺疾患の精査として胎児MRIが行われる場合が多いため,超音波所見,MRI所見の特徴と重症度の評価について述べる。
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