特集 先天性囊胞性肺疾患診療ガイドライン
胎児MRIにおける肺病変の読影
桑島 成子
1
Shigeko Kuwashima
1
1獨協医科大学放射線医学講座
pp.139-143
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000037
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はじめに
胎児期に出生後の呼吸状態を画像で正確に評価することはいまだに難しく,これ一つで診断できるというゴールドスタンダードはない。肺を含め,胎児のスクリーニングは超音波検査で行われ,それを補完する画像診断としてMRIが行われる。ただし胎児MRIが可能な時期・状況は限られ,検査時間を十分かけることはできない。放射線科としては動きながらの胎児の検査を効率よく行うために,目的を明確にし,検査前に撮影法や撮影法の優先順位をある程度決めておき,撮影中に所見に合わせて変更していく。
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